こうして、釜焚きがあります。
約三日かけて、焚き上げますが、この時期には夏に取って置いてあるかん水を大事に扱います。
ちなみに、この釜焚きは交代でもなく、ほとんど浜士の登谷さんがしています。
焚き加減も、熟練だけでは難しいものがあり、やはりそれぞれにいい頃合いを見ながら、焚いています。
それから、これを塩を保管するところに組み上げて、再び焚き上げるという工程になります。
この時期は、海も荒れていることも多く、なかなか大変な作業ですが、寒い中でもじっと我慢しながら、揚げ浜塩を作っています。
このすべてがあってこそ、揚げ浜塩が「手塩にかける」という語りになるところでもあります。
今は、それでもこの釜焚きを見るのは、心落ち着くモノです。
外では、海の音。
釜屋では、薪の音。
そして、塩の焚きあがる静かな囁き。
ぜひ、今の季節ある奥能登の静けさを感じてほしいモノです。
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